フェアリル研究(第三講-B)
はい!
またまた長々と続けてごめんなさい!
前回のAでお話したことをかなりかみ砕いて言いますと、
「ぼっくり先生は『他者を愛するには自分を愛することが大切』というキリスト教的な考えを用いて自分の好きなものを出し、より自分への理解と魔法が使えたという自信、自分が好きだという気持ちを育むためにこの授業を行ったんじゃないか?」
ってとこまでですよね。
ではお話を続けていきましょう。
こっちのBでは当初の問題である「なぜローズちゃんはフェアリルマジックが使えなくなってしまったのか」という点について深く考えていきたいと思います。
ここで1,2,3話におけるローズちゃんの心模様を追っていこうと思います。
[1話]
①フェアリルマージを偉大な存在と認めつつも、すぐに追い越して見せますわと宣言している。
②空を飛ぶ際、私が一番に飛んで見せますわと思考している。
③飛べないりっぷちゃんを見て、「フェアリルとしての差は歴然ですわね」と自分を優位に思っている。
④水平飛行の際、「最も美しく飛んでいるのは私よ」と言っている。
⑤「あの子、私区市のライバルになるかもしれませんわ。要注意ですわ」と言っている。
[2話]
⑥「今日の授業ではあのりっぷって子に先を越されてしまったけれど、次は必ず私がフェアリルビジューをいただきますわ!」と決意している。
⑦フェアリルマージに「私はどんなことでも一番になることが目標なのですから!」と堂々と宣言している。
⑧りっぷちゃんに「私はとっくにフェアリルマジックを成功させましたのに」と言っている。
[3話]
⑨「いつから私があなたとお友達になったのかしら?」や「お友達なんて勉強の邪魔ですわ」と言ってりっぷちゃんたちのお誘いを断っている。
※ここまで書いてちょっとだけ、疲れちゃってます(笑)
⑩りっぷちゃんを敵対視し、フェアリルマジックを用いてりっぷちゃんのお勉強の妨害をしている。
⑪絶対に負けませんわ、と強く意識している。
⑫りっぷちゃんより魔法の才能があるのはこのローズなのですわと思ってしまった。ここが最後、フェアリルマジックが使えなくなってしまいます。
ここまで書けば大丈夫かな?
さて、ここからまた深く考察していきます。
なんども口うるさく(ホントにうるさいですよね……)言っていますが、フェアリルマジックの基本は『相手を思いやり愛する心』をエネルギーとし、使えるものです。
では、ここでのローズの「愛」というものを考えてみましょう。きっとそこにカギがあるはずです。フェアリルだけに(笑)
私は『思いやりや、愛のない魔法は発動しない。ローズは相手をその気持ちがないから使えなくなっちゃったんだ』って考えていました。
ですが、このサイトを立ち上げてから1つ、別の答えに気が付いたんです。
それは、ローズの心の中には確かに「愛」があった、ということです。
「おいおい、まだ三回目なのにトチ狂っちゃったのか?」って思った人!
ちょっと待ってください!!!
愛って、他人に向けるだけのものではないですよね?
自分に向けた愛があることは第三講-Aでお話ししました。
では、その自分に向けた愛があふれ出る人っていませんか?
……そう、私が言いたいのは、この時のローズちゃんは自己愛にあふれていた、つまり軽度か重度かは判断出来ませんが、ナルシスト的な可能性を秘めていたんじゃないでしょうか。
ここでWikipediaさんの『ナルシシズム』、つまりナルシストのページに7つほどナルシストの特徴があげられていましたので、ここに貼ります。
もし「そんなの読みたくないよ!」って人は、もっとかみ砕いたのを下に私がまとめましたのでそちらをご覧ください。
あ、でもこのWikipediaさんから引用した方の1とか2の隣に書いてある「恥知らず」とか「羨望」とかは後で使うので、それだけ確認しておいてください!
1.恥知らず
恥は、すべての不健全なナルシシストの下に潜む感情である。彼らは健全な方法で恥を処理できない。
2.呪術的思考
ナルシシストは「魔法の思考」として知られる認知の歪みや錯覚を使って自分自身を完璧と見なす。彼らはまた、他人に恥を「掃き出す」ために投影を用いる。
3.傲慢
自我収縮を感じているナルシシストは、他人の衰退、脱走、堕落を知ることで、自我を「再膨張」させることができる。
4.羨望
ナルシシストは「軽蔑」を使用して他人の存在や業績を最小化することで、他人の能力に直面した際に優位性を確保する。
5.有資格
自分が特別であると考えているため、ナルシシストは特別有利な扱いやノーチェック・パスなど、根拠のない期待をしている。彼らは求める承服がなされないと、その優位性への攻撃だとみなすため、周囲からは「厄介な人」「困難な人」とみなされている。ナルシシストへの意志の抵抗は、自己愛の傷つきとして自己愛憤怒を引き起こす。
6.搾取
他者の気持ちや関心に関わらず、ナルシシストは常に他者を搾取する存在であり、それは様々な形となる。それはしばしば抵抗が難しいか、不可能な立場の人をターゲットとする卑劣なものになりうる。時には従順になるがそれは本心からではない。
7.境界線の不全
ナルシシストは他者との間に境界線があることを理解していない。他人とは別個の存在であり、自分の延長線ではないことが分からない。己のニーズを満たさない他人は、存在しないのと同じである。ナルシシストに自己愛を供給する人々は、ナルシシストの一部として扱われ、主人の期待に応えることが要求される。ナルシシストの心には自己と他者の境界はない。
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0)
この7つですね。この難しい7つを簡単に言い換えちゃえば、下のようになります。
①恥知らず
恥を上手になくせない。気にしないとか、恥ずかしがるとかできない。
②変な考え
ありとあらゆる手段で常に自分は完璧だ! と思いこむ。また、自分が悪いのに、「あなたに問題があったからこうなったんだ!」って言いがかりをつけたりするよ。
③上から目線
人が怠けてたり逃げてたりっていう悪いところを見て強気になれる。
④うらやましいでしょ
相手の成績や活躍を見下して、本当よりも小さな成功に見せかけることで自分はあなたより優れている! って考える。
⑤自分は特別!
自分は特別だから、理由はないけどいい扱いを受けるはず! って思ってる。
⑥人を人と思わない
人の気持ちが分からないから、人を人と扱ってくれない。
⑦私はあなたとは違うから
他人とは自分の延長線、つまり自分あっての他人だということを感じていない。好きじゃないし関係のない人は存在しないのと同じって考えてる。
この7つなんです。
さあ、今度は、この7つにですね、ローズちゃんの行動がどれほど当てはまるのか検証してみましょう。
[1話]
①フェアリルマージを偉大な存在と認めつつも、すぐに追い越して見せますわと宣言している。
⇒
②空を飛ぶ際、私が一番に飛んで見せますわと思考している。
⇒根拠のない自信から、2の「呪術的思考」かな
③飛べないりっぷちゃんを見て、「フェアリルとしての差は歴然ですわね」と自分を優位に思っている。
⇒3の「傲慢」
④水平飛行の際、「最も美しく飛んでいるのは私よ」と言っている。
⇒他の子が上手かもしれないのに、それを無視している。4の「羨望」じゃない?
⑤「あの子、私のライバルになるかもしれませんわ。要注意ですわ」と言っている。
⇒自分が劣ってるとは認めない。2の「呪術的思考」かな
[2話]
⑥「今日の授業ではあのりっぷって子に先を越されてしまったけれど、次は必ず私がフェアリルビジューをいただきますわ!」と決意している。
⇒自分はビジューが貰えるという根拠のない期待が混ざってるよね。そこから5の「有資格」と言えるかもだけど、ローズちゃんって必死の勉強の末にだから貰える根拠がそこなのかも。だから結果にはノーカウントします!
⑦フェアリルマージに「私はどんなことでも一番になることが目標なのですから!」と堂々と宣言している。
⇒すごいよね! ここの宣言、ローズちゃんらしいよね! 将来、フェアリルマージを超える魔法使いになってほしい!←ただの感想っていうw
⑧りっぷちゃんに「私はとっくにフェアリルマジックを成功させましたのに」と言っている。
⇒これは明らかな3の「傲慢」だよね。
[3話]
⑨「いつから私があなたとお友達になったのかしら?」や「お友達なんて勉強の邪魔ですわ」と言ってりっぷちゃんたちのお誘いを断っている。
⇒他人の気持ちを無視したり、他人のことを思っていないよね。7の「境界線の不全」かな。
⑩りっぷちゃんを敵対視し、フェアリルマジックを用いてりっぷちゃんのお勉強の妨害をしている。
⇒うーん……わざと失敗させてるってとこからもう「イジメ」な気もするけど、ここは4の「羨望」かな? バカにして笑ってはいないけど満足してるしね。
⑪絶対に負けませんわ、と強く意識している。
⇒これはただのローズちゃんの美点だよね! いいところだよね!
⑫りっぷより魔法の才能があるのはこのローズなのですわと思っている。
⇒お勉強の結果からかもしれないけど、りっぷちゃんがどれだけ頑張っているかはローズちゃんは知らないよね。だから根拠のない自信ってことで5の「有資格」かな。
ね、こう見てみると、ローズちゃんって他者への愛はないけどナルシシズム的な自己愛はあるでしょ?
つまり、ここで再び魔法学の定義づけになります。
『フェアリルマジックは相手への思いやりで使う魔法』であるのは、事実。
しかし、ぼっくり先生の魔法学の授業のように、自分への愛で使えるフェアリルマジックも存在するみたいです。
それは念動学の基礎やイタズラ、自分の好きなものを取り出すといった簡単なものに限られるようです。
長いけど、最後あとちょっとだけ!!
まとめに入ります!!!
ローズちゃんはあのままだと他者を愛せない、自分を愛するナルシストに陥る可能性がありました。
最近読んだ本でナルシストとサイコパスの関係性について書かれてたんですけど、「ナルシストはサイコパスを2で割ったような人格だ」って書いてあったんです。
そこで、フェアリルゴールとフェアリルマージは友情や他者を愛することを気づかせるためにあの特別授業をしたんじゃないでしょうか。
その結果、思惑通りりっぷちゃんの全ての子を大切に思う心に触れ、心のドアを開け、ナルシシズムへの転落を回避したんじゃないでしょうか。
そうすると助ける時の強力なフェアリルマジックも、特別授業の後のデトワルビジューを素直に受け取ろうとしたのも納得できませんか?
そんなわけで今回、提唱した問題と答えをまとめるとこうなります!
Q「なぜローズちゃんはフェアリルマジックが使えなくなってしまったのか」
A「自己愛を育んでしまい、通常の愛とは異なる愛を持ってフェアリルマジックを使おうとしたから」
と、こんな感じでしょうか。
……大丈夫かな、今回。なんかローズちゃんのこと、ナルシストなんて言っちゃったけど、ローズちゃんファンの人に怒られないかな……?
一応言っておきますけど、私ローズちゃん大好きですからね!
優斗さん会えないローズちゃんなんて、本当に切なかったですし、ローズちゃんはいいところもたくさんあるの知ってますからね!
さて、最後にいつものようにお断りを入れておきますね。
私は専門家ではありません。ここで触れているのは勝手な解釈ですし、心理学の面では誤ったことを述べている可能性もあります。
ただ、この記事を読んで「なるほど、こういう見方もあるな!」や「いやいや、こうだと思うな」って気持ちから、もっとみんながフェアリルについて考えて、リルリルフェアリルがもっと広まればいいなって思って書いてます。
なので、書いてる私が言うのもあれですけど、全部鵜呑みにしないでくださいね……?
ここのコンセプトはあくまでも『勝手に』ですからね(笑)
では次回! 第四講でお会いしましょう!
みんな、ばいリル! そしてこんな長々と読んでくれて本当におつリル! ありがとうございました!
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